すこぶるまったり記

2007年07月12日

●Smashing Pumpkins 「Zeitgeist」

2005年、ビリーが新聞に再結成を思わせるメッセージを載せたときから早二年。
とうとうスマッシングパンプキンズ再結成!そして七年ぶりの新作「ツァイトガイスト」をリリース。

メンバーは残念ながら元メンバーはビリー・コーガンとジミー・チェンバレンだけだ。ダーシー・レッキー、ジェームス・イハ、メリッサ・アウフ・ダー・マウアは不参加。
現在の状況はビリーがボーカル&ギター、ジミーがドラム&パーカッション。新メンバーのジェフ・シュローダーがギター、ジンジャー・レイエスがベースだ。

今回のアルバムを制作するにあたって、プロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーとテリー・デイトが参加したとのことだが、実際にはビリーとジミーの二人で殆どをプロデュースしたようだ。実はもう一人有名なプロデューサーが参加したようなのだが、あまりのプレッシャーのため途中でリタイアしてしまったらしい…それほど張り詰めた空気の中で作業をしていたということだろうか。レコーディングはPCは一切使用しないで、テープのみで行ったらしい。そこからもスマパンのこだわりが感じられる。

「Zeitgeist」はいくつか種類があって、アメリカ限定盤は豪華ブックレット仕様(ジャケット紫)、日本盤はボーナストラック「Death From Above」収録(ジャケット赤)、さらにiTunes Storeのみで配信(ジャケット青)するがありデジタルブックレット&ボーナストラック「steller」&「Zeitgeist」が付いてくる…

悩んだ結果、日本盤にすることに。 ##限定盤は延期になったみたい。

M1「Doomsday Clock(邦題:世界週末時計 )」を聴いた瞬間、あ~スマパンの音だという印象が。ラウドな音、突き抜けるような轟音ギター、ビリーの独特な声、ジミーのドラム捌き。スマッシングパンプキンズだ!と思わせるスマパンサウンドが健在。M4「That1s the Way (my Love is)」はスマパン独自の優しさを感じさせてくれるメロディ。サビのギターが格好いい。M5「Tarantula」はシングルで先行発売された曲だ。ノリが良くて、ギターが暴れまくっている感じ。スパークした音は最高!M7「United States」はパーカッションの広がりが空間を感じさせてくれて、定位感が良い!ヘッドホンで聴いたときに非常に気持ちいい。この曲は今までのスマパンの面影も在りつつ、新しいスマパンの音を開拓したといった感じ。タイトルからして、ジャケットと関係がありそうだ。そしてこの曲からM8「Neverlost」の流れが最高に良い。木琴の音が幻想的な感じがしていい。M9「Bring the Light」は豪快さもありつつ、繊細さも有るという曲で、聴いていて心地よい。 M10「 (Come on) Let1s Go! 」はのりが良くてキャッチャーな曲なのだが、不思議と飽きがこない。M11「 For God and Country」はピアノの陰鬱なメロディから始まり、ベースがヴリヴリ。5proで聴いているとベースラインに酔える。M12「 Pomp and Circumstances(邦題:威風堂々) 」はこのアルバムを締めるのに(ボーナストラックは除く)ふさわしい、美しく壮大で荘厳なバラード。
驚いたのは、日本盤のボーナストラック「Death From Above」が期待以上に良い。こうなるとiTunes Storeで購入できる「steller」とアルバムタイトルと同名の曲「Zeitgeist」が気になってきた。

一通り聴いて特に気に入ったのは、M4「That1s the Way (my Love is)」、M5「Tarantula」、M7「United States」、M8「Neverlost」、M9「Bring the Light」、M11「 For God and Country」M12「 Pomp and Circumstances」だ。もっと聞き込んでいくと新しい発見がありそう。

このアルバムを聴いて思ったのだが、やはりスマッシングパンプキンズの核、心髄はビリーとジミーなのだと改めて思った。だがイハやダーシーが参加していると、どんな感じに仕上がっていたのかと色々と考えてしまう。それをも忘れさせてくれるような曲を作って欲しいと思った。初めて「1979」を聴いたときの感動を味合わせてくれるような曲を。

今後、新生スマッシング・パンプキンズがどんな音楽を作っていくのか楽しみだ。


「Zeitgeist」

01. Doomsday Clock
02. 7 Shades of Black
03. Bleeding the Orchid
04. That1s the Way (my Love is)
05. Tarantula
06. Starz
07. United States
08. Neverlost
09. Bring the Light
10. (Come on) Let1s Go!
11. For God and Country
12. Pomp and Circumstances
13. Death From Above(Japan Bonus Tracks)

   

追記
MySpaceでlive映像が見られるようになっているのでこちらも要チェック。[tarantula,today,starz,bleeding the orchid,to shiela]

2007年07月06日

●家電量販店のCMソング集「エレクトリックパーク」

一ヶ月くらい前の話になるのだが、Mステ(多分ラルクが出ていたとき)を見ていたらMUSICTOPICSというコーナーで「ちょっと変わったアイデアCD」というのをやっていた。

紹介されたCDは四つあって、
一つが07月04日リリースの「山手線上のアリア」という物だ。これは山手線の発車メロディとバッハのG線上のアリアを合体させた物だ。鉄道オタクには、たまらない一品ではないだろうか。

二つ目が、家電量販店のテーマソングを集めた「エレクトリックパーク」だ。正直、電気屋好きの私としては興味津々なアルバム。これは2004年に発売された物で二万枚のセールスを記録。石丸電気、オノデン、コジマ、さくらや、サトームセン、ソフマップ、ビッグカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの曲を収録している。

三つ目は松井秀喜選手のホームラン実況を収録した「ニッポン放送ショウアップナイターPresents - GLORIOUS 松井秀喜~10years of homerun memories~」というCD。こちらは2002年に発売済み。6000枚のセールスを記録。

そして四つ目は・・・エアギターが流行しているこの昨今、なんと口ギターでエリッククランプトンの名曲「LAYLA」を演奏するというものだ。俺様というアーティストの「ギタリスト伝説」というタイトルのCDで、1996年に発売され5000枚のセールスを記録…。淡々と口ギターでタリラリラリラ~タリラリラリーと歌っているふざけたCDで爆笑必須。他にもイーグルスのホテル・カリフォルニアやサンタナの哀愁のヨーロッパのバージョンもあった。

この中で一番興味がある、家電量販店のCMソング集「エレクトリックパーク」を入手。
全体で18分くらいでかなり短め。とりあえず一通り聴いてみた。一回目は新鮮で普通に聴けたのだが、リピートしていく内に、電気屋で長時間彷徨っているときに体感する何ともいえない不思議な感覚に襲われた。
店員の人は一日中あの音楽を聴いているのか。。ソフマップの曲は特に強烈そうだ。なんか魔力が込められているというか・・ そういえば昔ソフマップのテーマを逆再生したら思わぬ空耳になるというFLASHムービーがあったな。ググるとすぐに発見http://dennou.yourside.org/fla/pamfos.html

Mステは殆ど見ないので、こんなおもしろい企画を毎回しているのなら見ていたら良かったなと少し後悔。

ソフマップの歌は邪悪なパワーがあるのでリピートのしすぎには注意!


エレクトリックパーク 収録曲リスト

1 石丸電気 -「石丸電気の歌」
2 オノデン - オノデンボーヤCMソング」
3 コジマ - 「It's a Happy “YASUI”WORLD」
4 さくらや - 「ハートでさくらや」
5 サトームセン - 「サトームセンCMソング」
6 ソフマップ - 「HELLO、SOFMAP WORLD」
7 ビッグカメラ - 「ビッグカメラサウンドロゴ」
8 ヤマダ電機 - 「ヤマダ電機」
9 ヨドバシカメラ - 「ヨドバシカメラの歌」